発注者/恵美須神社
工期/2012年
受注形態/設計施工
概 要
高市郡高取町下土佐に所在する神社で、江戸時代には高取城下で繁栄した街道筋の中央にある。
本殿は石積基壇上に組まれた小規模な社殿で、一間社春日造り、銅板葺き。三方に縁を廻し、木階下には浜床を組む。身舎は丸柱で土台上に立て、組み物は大斗・肘木・実肘木、中備えに蟇股を置く。向拝とは海老虹梁で繋ぎ、連三斗組とする。軒は二軒本繁垂木で、小規模ながら細部に意匠を凝らしている。江戸時代後期の建設と考えられる。
今回は半解体修理を行ったが、足元廻りの腐食が大きかったため、土台・浜床・縁廻り・屋根廻りの取替を行った。
竣工 |
|
竣工境内 |
|
修理前 | 小屋組修理中 |