発注者/大和神社
工期/2010〜2011年
受注形態/設計施工
概 要
大和神社(おおやまとじんじゃ)は、旧官幣大社で、日本書紀にもその創建の経緯が記されている。神殿は中門・瑞垣で囲まれて、正面一間、側面二間の春日造り、檜皮葺の同一建物が三殿、東向きに建てられている。今回の修理工事は、社殿及び中門の檜皮葺葺替え、神殿・瑞垣の飾り金物の修理、瑞垣・神殿基壇の破損部積み替えを行った。
全景 |
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■本殿 一間社春日造り、檜皮葺の建物で、まったく同規模の社を三社並列した形式。建物は木階・高欄・扉・垂木・千木・勝男木にいたるまで、すべて金箔押しの飾り金物で装飾されている。 ■中門・瑞垣 三社並列の神殿を囲む瑞垣と正面中央に中門を開ける。瑞垣は菱格子の連子窓を嵌め、控え柱を建て、檜皮葺屋根としている。中門は妻入りの切妻造り檜皮葺で、屋根面には緩いムクリを付けて、茅葺の雰囲気を持つ。扉は飾り格子のついた桟唐戸を内に開く。 |
発注者/大和神社
工期/2011〜2012年
受注形態/設計施工
概 要
小型の一間社春日造り、銅板葺きの建物で、周囲を木製の屋根付き玉垣で囲まれていた。
今回、規模形式はほぼ踏襲したが、縁廻りや妻飾りをやや簡素であったものを整備した。
正面石積み基壇と階段石、本殿基壇は基本的には修理前と同様に復旧した。
周囲木製玉垣も旧来の形式に準じて改築整備した。
正面より |
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玉垣外より |
発注者/大和神社
工期/2012年
受注形態/設計施工
概 要
境内の二ケ所に祀られていた末社三殿を、神殿東側の朝日神社境内を拡張して、一区画にお祀りした。三社とも小規模で、見世棚造り、板屋根の銅板張りで、朝日神社と事代主神社は春日造り、厳島神社は流れ造りとされている。
今回の修理は、土台廻りの取替修理、壁板の締め替え、金具の新調などを行った。